O様 男性 頸椎ヘルニア
お住まいの地域 | 羽曳野市 |
ご年齢 | 40代 |
お仕事 | 会社員 |
お悩みの症状 | 左上肢のしびれ |
O様が来院された経緯
20年前に頸椎ヘルニアを発症。
3ヶ月間寝たきりの生活を送っていた。その時は安静にすることにより症状を落ち着かせた。
たまに左手にしびれはあったが、ここ最近約1ヶ月前から症状が悪化。ヘルニアが再発。
手のしびれが強く病院では手術を勧められるが手術はしたくないとの事で当院へ来院。
当院での検査結果
体を検査した結果…
・頸椎4・5番のヘルニア
・ストレートネック
・頸椎1番・6番・7番の可動性低下
・骨盤のずれ
でした。
レントゲンの検査結果やはり頸椎4・5番に圧迫が観れヘルニアが再発している事が確定しました。
実際にしびれや痛みを生んでるのはこの4・5番のヘルニア部分になるのですが、ここは起きてしまった結果なのでこの部位をどうこうすることはありません。ここは被害者になります。
ではなぜヘルニアが起きたのかの原因を探していきます。
このヘルニアを起こしている実際の黒幕は頸椎1・2番と7番の固まりである事がわかりました。
頸椎の両端の1・7番が固まってしまった事により首のカーブがまっすぐになっていきストレートネックを作ってしまい、首がまっすぐになってしまった事により本来カーブしているはずの頸椎4・5番への負担が過剰になってしまいヘルニアを起こしてしまった事がわかりました。
また、ストレートネックになる事により猫背が強くなっており骨盤が後傾してしまい、坐骨神経の圧迫と腰への負担が観られました。
左右の肩と骨盤の高さが違うところから左右のバランスが崩れてしまい、肘や膝への負荷も大きく痛みが出ている事がわかりました。
治療方針としては頸椎1・7番をしっかり動かす事により頸椎4・5番への負担を取り除きストレートネックの緩和をします。
肩の高さと骨盤も整える事によりバランスを取り戻し肘と膝への負担を無くしていきます。
治療内容と経過
初回の施術では頸椎の1番にだけアプローチをしました。
急に色々と触りすぎると体への負担が大きいため最小限の作用で大きい効果の出る頸椎1番のみで初回の背術を済ませました。
施術後顎がしっかり引けており背筋がしっかり伸びる感覚があるとの事。
触診の結果、肩の緊張が取れており首の可動性も上がり綺麗な姿勢を取る事ができていました。
しかし1回目の施術では手のしびれた感覚や痛みは解く事ができませんでした。
2回目の施術は3日後に来院。
症状はあまり変わっていないとの事。
体をチェックしていき、また顎が前に出て猫背になっており体が元に戻ってしまっていた。
2回目の施術はまず前回と同じく頸椎1番から治療をしていきます。
さらに頸椎2・6・7とレントゲンで異常があったところを治療していきます。
1回目と同じ様に頸椎に動きをつけ頸椎5・6番への負担を緩和していきます。
頸椎への負担を緩和した後骨盤を調整していき背骨全体を正常な形と働きを取り戻していきます。
2回目治療後の感想は背筋がのび上がる感じと立った時の感じが変わったの事。
地面をしっかり踏んでいる感覚ですと。しびれや痛みに関してはまだあまり変化はないとの事でした。
1週間に1回、何度か同じ様に頸椎に動きをつけヘルニア部分への負担を減らして体を正常な状態へ戻していき、約1ヶ月が過ぎた頃にしびれがだんだんマシになってきたと言ってくれました。
肩甲骨あたりの痛みもだいぶ取れていき全体的にだいぶマシになってきたそうです。
3ヶ月治療を進めた結果、上肢のしびれはほぼほぼ感じなくなっており痛みもなくなっていました。
ここからの治療はヘルニアを再発させない様に治療と体の再教育をしていきます。
頸椎への負担のかかり方・体の使い方を本来持っている体の機能に戻してあげる事により再発を防止します。
まとめ
Oさんは頸椎5・6番のヘルニアによる症状で上肢のしびれと痛みと体のバランスが崩れた事によって肘や膝に負担がかかり痛みが出ている体でした。
実際にヘルニアを起こしている部位は頸椎5・6番でしたが、しっかり検査をしてみると本当の原因は頸椎1・2番がにありました。
また、頸椎1・2番が固まってしまう事により首に動きがなくなりストレートネックを生んでいることも分かりました。
ヘルニアを起こしている頸椎5・6番を触るよりも、ヘルニア自体を生んでいる頸椎1・2番を治療する事により効果的にヘルニア症状を治療する事ができました。
逆にここで実際ヘルニアを起こしている頸椎5・6番を治療したとしても、根本的な原因である頸椎1・2番がまた悪さをしますので再発する恐れがあります。
しっかり検査をして根本的な原因を探し、的確な治療をする事によってヘルニアの症状改善と再発防止につながります。
お電話ありがとうございます、
やまだ鍼灸整体院でございます。